すれた大人になってから楽しむドラゴンランス戦記

ここ最近、高校生時代にはまったファンタジー小説を再確認する日々が続いている。
特にドラゴンランス戦記のカセットブック動画を発見してから
作業BGM代わりに毎晩聴いて楽しんでいる。


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ドラゴンランス戦記はドラゴンクエストロードス島戦記といった
RPGファンタジーのはしりとも言える作品で本国アメリカでは

「知らないヤツといてもドラゴンランスの話をすればおk」

と言われるぐらい有名な作品。


ドラゴンランス戦記 (1) (富士見文庫―富士見ドラゴンノベルズ)

ドラゴンランス戦記 (1) (富士見文庫―富士見ドラゴンノベルズ)

ドラゴンランス(1) 廃都の黒竜

ドラゴンランス(1) 廃都の黒竜

ドラゴンランス 1 廃都の黒竜 (上) (角川つばさ文庫)

ドラゴンランス 1 廃都の黒竜 (上) (角川つばさ文庫)

*一番上が中の人が愛読した富士見書房版で真ん中はアスキーから再版されたもの。
 一番下は角川つばさ書房の萌え絵バージョン、時代だ…



タイトルから想像出来るように剣や魔法、エルフやドワーフやドラゴンといった
ファンタジー要素満点の作品であるが簡単にあらすじを紹介するとなると…


悪の軍勢が世を支配しようとする中主人公のハーフエルフが
人間とエルフの女性どっちにするか迷いに迷うおはなし


ちょっとはしょり過ぎだが事実だから仕方ない。

でもドラゴンランスはファンタジーだけじゃないゲスい人間ドラマも売りなのだ。

種族間の偏見、仲間への不信感、裏切り、自分達だけ良しとする保身、形骸化した組織、
さらには戦乱最中の自分探しや他人そっちのけの厨二病全開、行き過ぎた兄弟愛、
そして戦乱を決する男女の三角関係と全巻通じて飽きることがないwww

もっともドラゴンランス戦記を初めて読んだ高校生時代はこの辺りはうっとおしいな、と思っていて
どちらかと言うと「綺麗なファンタジー」であるロードス島戦記の方が好きだったかも知れない。

続編は少ししか読んではいないが「英雄」となった彼等の未来は決して栄光に満ちたものではなく、
いきなり飲んだくれていたり消息不明だったりあっさり死亡させられてしまったりと

「栄光と挫折が紙一重」であるリアルさがドラゴンランスの魅力でもある。

だから人生経験を重ね酸いも味わいばばあ大人となった今は断然ドラゴンランスの方が面白く、
むしろロードスは人間描写が綺麗すぎて物足りない。


じっくり単行本も読み返したいところなのだが大学進学後に何故か
「オサレな女子大生を目指すもの、こんなファンタジー好きでは恥ずかしい」
と血迷い単行本からゲームブック、ファインアートまで処分してしまった。

何という愚行よ…
結局オサレな女子大生なんぞなれなかったというのに。


こうなったら図書館で借りてきて登場人物にあれこれツッコミながら、
失礼登場人物に共想いをはせながら読みたいが今はカセットブックで我慢。
まあカセットブックでも十分突っ込めるけどねwww